withコロナ~①は「わがやの時間の見直し」でした。
増えた時間、減った時間、必要な時間?
24時間を大きく分けると、社会的時間と個の時間があります。
- 社会的時間といのは、学校や会社など集団の勉強や仕事の時間。
- 個の時間は、プライベート、いわゆる「おうち時間」。
コロナで「おうち時間」ということばがいろんなところで使われましたね。
子どもたちの幼稚園や学校が休みになり、会社はテレワークになり、社会的時間が個の生活時に押し寄せてきました。
生活の時間がガラガラ崩れました。
時間を見直す内容は以下。
- 家族の時間
・起床時間
・就寝時間 -
一日の時間配分
・増えた時間
・減った時間
・必要な時間
家計の現状を把握するために、すべての支出を書き出すことから始めますが、時間も同じです。行動をできるだけ細かく書き出しましょう。
24時間を3つの行動に分類する
私たちの一日24時間は「必需行動」と「拘束行動」と「自由行動」の3つです。行動を3つに分類します。
準備するもの時間 | 必需行動 | 拘束行動 | 自由行動 |
---|---|---|---|
6:00 | 起床 | 朝食支度・弁当 | |
6:30 | 身支度 | 子どもを起こす | |
7:00 | 朝食 | 洗濯機 | |
6:30 | 子どもの着替え | ||
7:00 | 登園送り出す | 洗濯干す | コーヒー、新聞 |
需要行動 拘束行動 自由行動
ひとつ一つの行動に時間をつけてみる
書き出した文字の横に、時間も入れてみてください。
「起床〇分」「顔を洗う〇分」「洗濯機を回す〇分」
たとえば、今晩のおかずを考えるときに予算を立てると思います。ジャガイモは〇円、ニンジンは〇円、ネギは・・・。そういえば急に高くなったな・・・。他のメニューにしようかな~と真剣に考えますよね。それと同じです。
それで、「家事・育児」の時間を見直すために、
どの時間が増えたか
どの時間が減ったか
どの時間がどれだけ必要か
コロナ~①で取り上げた「家計の費目の分類」と全く同じで「行動を分類」します。とっても大切なことです。
時間簿に朝からの行動を記入して、付箋紙を貼ったり移動したりをします。
受講者は真剣です。まるで幼稚園の子どもが工作をしているようです。ある女性(主婦)が、「時間をあっちにもってきたり、こっちにもってきたり・・・・私の一日はパッチワークよ」といった方がいました。いい表現だな~と感心したものです。
家計のやりくりもおカネを袋分けにして、こっちにもってきたり、あっちにもってきたり・・・。時間も同じようにやりくりします。
おうち時間も「はじまり」と「おわり」がある
一日24時間は「はじまり」と「おわり」があることを自覚しておく必要があります。
学校や会社だけが「はじまり」と「おわり」の時間があるわけではありません。
おうち時間の「はじまり」と「おわりの時間は、就寝時間」と「起床時間」です。
自粛の間、一日中、パジャマ姿でいたひとや、オンラインのときだけ背広とネクタイをしたという人、もいます。
コロナであっても、なくても、子どもの就寝時間は一日の生活に大きな影響を与えます。
- 「子どもたちが寝てくれない」
- 「いうことを聞かない」
- 「自分の時間がない」
10人中9人が「就寝」の時間が遅い、子どもの就寝がバラバラです。
時間の使い方が下手なひとです。
子どもが一人でも二人もでも、「就寝」と「起床」の時間がきちんとできている家族は、一日の時間配分のバランスがとれています。
時間の使い方が上手なひとですね。
子どもがいてもいなくても、就寝時間」と「起床時間」がきちんとしていれば、生活はそんなに大きな乱れはないと思います。
よその家は何にどれだけの時間を使っているのか?
よその家の家計簿をいろいろと参考にすると思いますが、生活時間も参考資料がたくさんあります。行動にどのくらいの時間が使われているか参考までに紹介します。
「家事関連時間」は「家事、介護、看護、育児、買い物」の合計。
となっていますが、家事にどれだけの時間、育児にどれだけの時間を使っているか?
では、働いている主婦と専業主婦の「仕事と時間」と「家事・育児時間」を見てみましょう。
「家事と育児関連の時間」
●統計局 社会生活基本調査より
統計局 社会生活基本調査 |
- 「共働き世帯」「夫婦と子供の世帯」「夫婦、子どもの両親の世帯」
- 緑色は家事関連時間・・・・「家事、育児、介護看護、買い物」の合計時間。
- 黄色は仕事時間。
「仕事の時間」は働いている時間だということがわかりますが、「家事・育児時間」は子どもの年齢と子どもが一人か二人か三人かによって違ってきますよね。
「育児」は母親にとって、朝から晩まで、いいえ、乳幼児がいる母親は夜中も一日中付きっきりで、「必需行動」と「拘束行動」が混同して区別ができません。
しかし、家計簿には「子どもの費目」があります。
調べてみました。
総務省の生活時間詳細行動分類による生活時間に関する結果では、
乳幼児の身体の世話、子どもと遊ぶ、子どもの付き添い、子どもの送迎移動、その他。入浴、食事の世話、など。
検討会では、子育て費用を基礎的支出と選択的支出に分ける場合、次の三つに区分できると考察した。
①生活する上で必要な基礎的支出。
「衣類・服飾雑貨費」「食費」「生活用品費」「医療費」・・・基本的な子どもの生活費 「子どものための預貯金・保険」・・・ どの年齢・学年でも一定額を支出しており、将来の備えとして必要経費化しているとみられる。
②子どもの年齢・学年に応じて発生する基礎的支出「保育費」「学校教育費」・・・子どもの保育・教育のための必要経費 「学校外活動費」「学校外教育費」・・・
子どもの学力や技能向上のための必要経費(現在の社会環境では、学校教育だけで充分とする考えは少ないため)
③ライフステージや所得による違いが大きい選択的支出; 「レジャー・旅行費」・・・支出額が子どもの年齢・学年や世帯年収で最も変動。
費用の基礎的支出には世帯年収によって支出額の大小がみられるが、子どもの年齢・学年に応じて。発生する「保育費」「教育費」「学校外教育費」は経済的なゆとりが少ないとみられる世帯も、ゆとりがある世帯とほぼ変わらない金額を支出している。
よって、こうした子育て費用の基礎的支出は、家計における固定費となっていることが伺える。
つまり、こういうことです。
- 乳幼児の身体の世話
- 子どもと遊ぶ
- 子どもの付き添い
- 子どもの送迎移動
- 入浴、食事の世話、他
- 宿題をみるなど
- 子どもの時間支出はほかにもっとあります。
子育て費用を家計では固定費にしているということです。
子どもの世話を「子ども時間」にしていれば、もっと気持ちがラクだったかもしれません。
あなたも子ども時間を設けると子どもに邪魔されて家事ができない、自分の時間がない、といってイライラが減るかもしれないですね。
子どもの時間支出あるということです。
私はなんとしてでも時間をつくりたかったのです。
だから、時間簿が生まれたのですが。
忙しいあなたの味方!時間簿のつけ方とチェック方法を解説 | プロが教える夢が叶う☆ 時間の上手な使い方
では、家事の時間を見直すために、どうしたらいいか?
次の③でご紹介します。
1日24時間の行動を書きだして、減った時間、増えた時間、必要な時間を見直します。
今回は子どもにかかる時間を家計の子ども費と照らし合わせて説明しました。
コメントを書き込む