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東大が大すきになり東大の本が出た話
私の体験を紹介します。
今から10年ほど前に、私は東大生と他の子はどこが違うのか知りたくて、東大に出向いて生徒たちをつかまえちゃ取材しました。子どもの頃に何が好きだったか、一日の勉強は何時間か、どこの塾に行ったのか・・・・。
私にとっては東大は別世界でしたね。イチョウ並木の美しさは紅葉だけでなく冬の枝も美しく、これが黄金比率か・・・、これがフィボナッチ数列か・・・、その美しさに魅せられるのでした。
そして、東大食堂で東大生や教授たちといっしょにランチを食べたり、あるときは図書館の奥に入り、そこにいると古代の洞窟にこもっているようでした。
それだけではありません。
東大の各学部の建物には、ネコたちが棲みついているのを見つけました。
医学部のネコ、文学部のネコ、農学部のネコたちを見ては写真をとりました。
東大生の時間簿
東大生の時間簿 |
実は東大生は、子どものときから、好奇心に満ちていて、石ころだけを探していたとか、同じ本をボロボロになるまで読んでいたとか・・・。おもちゃを壊しては組み立てていたとか・・・。
「そんなことをいつまでやってないで他の本を読みなさい」とか、
もうひとつ、わかったことは、
「わからないことはその場で解決する」
先生だろが、同級生だろが、とにかく、誰かを捕まえて教えてもらったといいます。
時間感覚は日常の会話のなかで育つ
ほとんどの母親は、わが子をいい学校に行かせたい、東大生がやっている勉強のコツを知りたい、と思っている方も多いと思います。そこで、ぜひ、お子さんに身につけていただきたいのは時間感覚です。
そんな時間簿ママの体験をご紹介します。
マンションの工事と時間
私の団地で下水管の工事が始まりました。
働くひとたちの姿をみて、子どもたちに「仕事の始まりと終わり」があることを教えるのにいい機会でした。
朝8時
工事の音がします。ヘルメットをかぶったお兄さんが5人と監督らしき男性と合わせて6人がいます。
12時
みんなお昼ごはんに出かけるのか誰もいません。
午後1時
また6人が働きます。
午後3時
きゅうけいの時間のようです。スマホをみている者、ドリンクを飲んでいる者、全員がのんびりしています。きゆうけいが終わるとまた、働きます。
夕方、5時
みんなで道具の後片付けをして、雨にぬれないようにテントをかぶせます。誰もいなくなりました。
翌日、8時になると工事の音が聞こえてきます。
私は子供たちに「お兄さんたちが働いている時間は太陽が動いているように、朝、8時に始まって、お日様が沈むころに仕事がおわるね」
仕事の終わりに「道具の片づけもきちんとしているね」と子どもたちにいいました。
ある日
朝9時から10までの間、キッチンの水を使わないようにと回覧ばんが回ってきました。その日の朝、子どもたちにキッチンの水が使えないことを話しました。
9時50分ころ、ヘルメットをかぶったおにいさんが玄関のチャイムを鳴らしました。
「工事が終わりましたので、水を使ってください。失礼しました」
このときも、子どもたちに「工事が予定より、10分間、早く終わったのね。」といって時計をみました。
ある日、お昼休みでもないのに急に音がしなくなりました。
子どもたちもが気になって、中庭をのぞいてみると、まるで、みんなで幼稚園の子どもが泥んこ遊びをしているように、水色のペンキをバケツに入れてぐるぐる回し、そして白色のペンキをまぜて地面にぬっていきます。
中庭はまるでプールのように青色になっていきます。子どもたちは、中庭が変わってくのがおもしろそうでした。
工事のためにつかっている道具をみながら、丸い形のもの、四角の形のもの、円筒の形のもの、細長い形のもの、つぶれた缶が変形したもの・・・子どもたちに図形にきょうみをもたせることもできました。
急に小雨がふってきました。せっかく塗ったペンキはどうなるのか・・・子どもたちもひやひやです。監督のようなひとがうで時計をみながら空をみあげています。
子どもが「ママ、雨だよ」といいました。
私は雨がふってくると、階の上のひとたちに「あめですよー」と大きい声で知らせています。この日もベランダに洗濯物が干してありました。「雨ですよー」と大きい声で言おうとしましたが、工事のひとたちをせかしたくなかったのでいえませんでした。
「雨ですよと教えてあげて」
子どもたちは走って階段をのぼっていきました。
遠足や運動会が雨で中止になるように、仕事も雨で中断すること、時間は計画どうりにいかないことを子どもたちは知ったと思います。
時間には〆切の時間があることを教えました。
「この工事も、はじめとおわりの時間が決められているのね。もし、雨でペンキが乾かなかったら、心配ね」
子どもたちも心配そうに外をながめていました。
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