【事例付】2歳児イヤイヤ①

2021/06/29


コロナの自粛生活の中で、イヤイヤ期の二歳児を育てるのは大変です。コロナの背景もあって、私の体験と合わせて深く掘り下げてみようと思います。

イヤイヤ期の記事はほかにもたくさん出てきますが、うちの子のイヤイヤはこうじやない、という方に向けて書きます。

私本人がイヤイヤ魔の二歳児からどうしたら脱出できるか・・?そのことだけを考え抜いて、その結果、時間簿が生まれました。こうして時間のプロになったわけですから、魔の二歳児の元祖みたいなものですね。

20数年間、イヤイヤ期の悩みを抱えるママたちの相談にのってきました。

二歳児のイヤイヤ

イヤイヤ魔の二歳について、今さらここで述べるまでもないですが特長をざっと書きますね。

あれもイや、これもイや、ズボンをはかない、ズボンをはかせようとすると逃げまわる、くつ下を自分ではくといってゆずらない、納豆を食べるというから納豆をくるくる混ぜてやればなっとうきら~い!

抱っこすれば歩くといい、歩かせば抱っこ、あっちといえば、こっちといって指をさして かんしゃくを起こす。イヤだ~!!。

これがイヤイヤ期の特長。
専門家や先輩ママが答えているのでそちらを参考にしてください。

イヤイヤタイプについてですが、母親たちから自分の子どものイヤイヤを相談されますが、どうも、イヤイヤのタイプがあるのでは?

はい、タイプがあります。
自分の子ども三人をみてもタイプが違います。このタイプがやがて幼稚園や小学生になるとはっきりあらわれます。

みなさんの周りをみてください。
おっとりのタイプ、ギリギリにならないとやらないタイプ、後回しにするタイプ、周りのいうことに流されるタイプ、マイペースのタイプ。

実は母親たちもこのタイプに分かれます。
講座でチャートをやっていただくとほほとんどあたてっています。どちらがいいかと悪いでなく、その人の行動、時間の使い方のタイプです。自分はどのタイプかな~と気軽に子どものタイプをみていきましょう。

子どものイヤイヤ6つのタイプ

  1. 一人でもくもくと遊ぶ子のイヤイヤ
  2. 人見知りをする子のイヤイヤ
  3. じっとしていない子のイヤイヤ
  4. イヤイヤがいえない子 実例あり
  5. あきっぽい子のイヤイヤ
  6. なんでも自分でやりたがる子のイヤイヤ


1.一人でもくもくとおなじ遊びをする子のイヤイヤ
同じ絵本ばかり読みたがる、砂だけをいじって遊ぶ。ミニカーをチョロチョロ動かして何時間も遊ぶ。暑いから水を飲もうといっても、家に帰ろうといっても、とにかく、このことをしていたいから邪魔しないでといわんばかりに無言のイヤイヤ。ママが先に帰るからねといっても無視のイヤイヤ。

[対象法] ひとつのことに夢中になることはとてもいいことだと思います。夢中になりすぎて遊びながら寝てしまうことも。ある程度の時間が過ぎたら、母親が強引に切り替えてあげてね。

2.人見知りする子のイヤイヤ
誰かが話しかけきてもも親の後ろに隠れてしまう。

[対象法] 無理やり他の子と遊ばせようとしたりおしつけないで。その子にとっては、ママの後ろに隠れるのがイヤイヤ表示だから。

3.じっとしていない子のイヤイヤ
おもちゃと遊ぶよりなんにでも触ってみたい子、・・・石ころを拾ってみたり、マンホールのふたをいじったり、自動販売のボタンをいじり、消火器など危険物に興味がある。と思いきや一瞬にかけだす、一寸たりともわが子から目が離せない。

[対象法] 子どもの行動が素早くて親はクタクタです。わたしの息子がそうでした。子どもの行動を観察すると、強弱中があります。なるだけ疲れさせることをやらせました。くわしくは私の体験のところで書きます。

4.飽きっぽい子のイヤイヤ
おもちゃと遊んでいた思ったらすぐ飽きて絵本を読んでとせがみ、絵本を読んでやるとページを戻したり、とにかく飽きっぽくて部屋がちらかり放題です。

[対処法] わが家の経験から、おもちゃがたくさんありすぎて子どもが散漫になることがあります。大人もそうですね。遊び道具を減らします。もしかして、本人は自分の好きなものを探しているのかもしれないと思ってみてください。

余談ですが
カーテンの販売員が、「お客様にいろいろな色の見本に見せたら、みんなどの色にしょうか迷って、結局、一人も決まりませんでした」と。 また、介護施設で働く女性は「おかずがいろいろありすぎるとどれを食べていいかわからなくなります。一口くらいにして数を少なくしたら、全員が残さないで食べました」とのこと。

5.なんでも自分でやりたがる子のイヤイヤ
なんでも自分でやりたがります。できなくてもとことん自分でやりたがり。親が手をかそうとするとやだーといって暴れます。

[対象法] とことんやれるところまでやらせてみたらどうかな・・・・。子どもなりに研究しているのだと思います。

先日スーパーのお菓子売り場で、男のこが二歳お菓子を入れるカゴを下のカゴに重ねておきたようなのです。カゴは長方形です。縦横が違うと箱を重ねることができません。男の子はふぎそうに、カゴを上においてみるけどカゴは下のカゴと重ならない。。。

母親はほほえましてそうに見ていました。わたしもつい、みていました。とうとう母親はカゴを重ねてみせました。

6.イヤイヤがいえない子のイヤイヤ゜
母親が子どものためにあれこれ手を焼きすぎて、子どもは何もいえなくなるようです。何が食べたいの? これが食べたいの、どっちなのとききます。イヤといえない子。子どもの自立のために思って、子どもに自分でやらせるように強制するけど子どもはイヤイヤがいえない。

【対処法】子どもを喜ばそうとしない。「どう? おいしい?」「何が食べたいの?」と質問責めにしないこと。子どもはアップアップしています。

幼稚園の講演で母親からこのような相談を受けることがあります。

子どもに世話を焼きすぎる例を紹介します。

ごはん食べるのに二時間 付きっきり 

「子どもをよろこばせるためにまいにち日替わりの料理をつくり、お子様ランチのように世界中の旗を立てていますが、子どもはのらりくらりと食べるのでずっと、そばでつきっりです。

「おにぎりだけをつくってください。子どもにつまようじを一本わたしてください」
子どもに絵をかかせてその絵をつまようじの先に貼って、おにぎりに立てるようにしてみてください。

すると、どうでしよう。
母親から「子どもがよろこんで食べています。おにぎりをもうひとつといってくれました。おにぎりに立てる旗の絵を描くのがとてもうれしそうです」                


苦痛の二時間の食事時間が、まるで魔法にかかったようにママも子どももしあわせな時間にかわりました。いいえ、これだけではありません。子どもは描くたのしみを知りました。

そして、おにぎりを食べるたびに、世界地図の国を切り抜いておにぎりに旗をたてれば、こころが世界に広がっていくことでしよう。

横道にそれますが、では、子どもはなぜ、おにぎりをおいしそうに食べたか?子供に限らず、だれでも押し付けられると苦痛です。わが子がかわいいあまりつい押し付けないように・・・。

わたしは幼稚園て講演するときにかならでこのことを話します。

ある国に食いしん坊の王様がいました。
世界一おいしいものが食べたくて、世界中からコックを集めました。一人目のコック、二人目のコック、三人目コックが次から次に、自慢の料理をつくって王様に出しました。

王様は、ダメダメ、おいしくない、他にだれかおいしい料理を作れるコックはいないのか・・・。ある、コックだけが、いつまでたっても現れません。

何してる、早くもってこい・・、でも、コックは待てどくらせど・・・。

やっと、現れました。

さて、わたしはここで、母親たちに質問します。

コックが作った料理はなんだったのでしょう?

水?

母親たちのいろいろな意見がでます。

・・・。

お皿にあるのは、「目ざし」が一匹でした!

王様はもぐもぐ食べて、おいしい、おいしい、おまえの作った料理は世界一おいしいといってほめました。

おなかが空いていれば、なんだっておいしいのです。

おもちゃも、あそび道具も同じようなことがいえるのではないかと思います。あきっぽい子は、おもちゃを減らしてみてくたざい。


イヤイヤレベルタイプ五段階


イヤイヤレベル1、イヤイヤレベル2、イヤイヤレベル3、イヤイヤレベル4、イヤイヤレベル5、イヤイヤレベル

イヤイヤレベル1、2は二歳児特有のイヤイヤで、あれもイや、こももイや、ズボンをはかない、食べるのイヤ、いわばイヤイヤです。

イヤイヤレベル4とレベル5はどうかというと、
スーパーなどで、床に寝転がってワアーワアー大声で泣いている子を見たことがあると思います。その子が魔のレベル4~5です。ワアーワア泣いている子のほとんどが、あれがほしい、といって泣いています。

レベル4というのは、母親が子どもにいろいろ説明をしてやっと子どもがわかってくれる段階。

レベル5というのは、いくら母親が説明してもきかない。つい、見かねて周りのだれかが話しかける場合があります。そのような子を見ると、私は母親の辛い気持ちがわかるのではなしかけます。

では実際にみてみましょう。

イヤイヤのレベル5 事例①


スーパーの店内でしゃがんでいる母子。

実はこの男の子はさっきから、大きい声で泣いている子なのです。母親は子どもに言って聞かせようと努力しているようです。店内を少し歩いては立ち止まって子どもにいいきかせます。また、少し歩くと子どもはお菓子売り場に走り出す・・・。

母子は野菜売り場のところでうずくまって、母親はしっかりわが子と向き合っていました。わたしはレタスを選んでいました。母子の話し合いは終わりそうもありません。

私はしゃがんで「どうしたの?」と子どもに話しかけました。

男の子はこのおばちゃんは自分の味方だろうと思って、私に片言はなします。

「あーそうなの、お菓子がほしいのね、そのお菓子はどこにあるの?」

男の子はお菓子売り場の方を指さしました。

「そうか、ほしいんだね。じゃ、ママにお願いしようね」

子どもは「うん」とうなずいて、わたしが母親に話すのをきいています。
男の子は三歳児のようで、おそらくイヤイヤ魔の二歳の延長のようです。

母親は「今日はウインナーだけ買いにきたので、さいふに必要なおカネしかもってきていません」

「じゃ、おカネがないことを説明してください」

「このおカネでお菓子を買うと、ウインナーが買えないよ。おかずがつくれないよ」

男の子は黙ってきいていました。

母親は自分のいっていることが子どもに通じたと思ってのでしょう。立とうとすると、男の子はイヤだという態度で母親の頭をぶちました。

わたしは子どもの手をつかんで、「ママをなんでぶつの、ママがかわいそうでしょ」というと、子どもはわたしの顔を怖そうに見ました。

数秒間。このおばちゃは怖い・・・と感じとったのか黙ったまま。

「ママはどうしたいのですか?」

母親の目に涙が・・・・「お菓子はダメよ」と子どもにやさしく言いきかせました。

「ママをみてごらん。ママはかなしんでいるよ」と私。

子どもはじーっと母親の目をみました。母親が悲しんでいいることを子どもなりに感じているようです。

母親はこんどこそわが子が自分の気持ちをわかってくれたと思ったのでしょう。子どもを抱っこしてウインナー売り場の方にいこうとすると、抱っこされた子どもは、指であっち、あっちとせがみます。

母親は「レジを通るときに、また、泣くので、今日はウインナーを買わないで家に帰ります」

「ウインナーがどうしても必要ならカゴに入れてレジを通過してください。わたしが見守っていますから」

母親はさっさとウインナーをカゴに入れました。

レジを通過するときに男の子は大きい声で泣きわめきましたが、母親はエスカレータを降りながらわたしに手をふって何度も頭を下げて消えていきました。 


イヤイヤのレベル4 事例②


スターバックスの前の通りで泣いている女の子をなだめる母親。

この女の子はどうやら、ジュースを飲みたいらしいのです。母親がいうには、以前このお店でジュースを飲んだことがあるので、ジュースを飲みたいといって泣き出したとのこと。

「あーそうなの、ジュースのみたかったのね。のどが乾いたね。じゃ、ママにお願いしようね」

子どもは「うん」とうなずいて、わたしが母親に話すのをきいています。

母親は「麦茶をもってきているから」といって、麦茶を出して見せます。

「麦茶、おいしそうね。のもうね」と私がいったとたん、子どもは麦茶を手で払って泣き出しました。

母親はジュースを飲まないこと、麦茶があることを子どもに説明します。子どもは親のいうことがわかったというより、こわいおばちゃんがいるからおとなしくなったというかんじです。

母親は子どもを抱っこして、
「えらいわね。ガマンしたのね」といったとたん、急に子どもは一変してジュースを飲みたいの態度に変わります。



ポイント2
①おばちゃんのせいにゼッタイにしない
②えらいわね~ガマンできたのね、といってはいけない。子どもはつけあがる

①誰かに怒られるよ、よその人に怒られるといって聞かせる母親がいますが、ゼッタイダメ。わが子なのですから、自分のことばではなしてください。

②エライわね、ガマンできたのね、いうのは、子どもの励みになるとか意見もありますが、時と場合によってです。このような子は母親の弱みにつけ込んできます。

ここが分かれ道です。
ガマンしてえらいわねとほめるのはレベル4です。

レベル5の子どもは自分のいうことをきいてもらえないために、機嫌が悪いので母親がやさしく話しかけてくれるのを待っています。今までも母親のほうからきげんをとってきたのでしよう。

スーパーの男の子もジュースの女の子も、子どもの気持ちをなだめるようなことは言わないことです。家に帰ったら、ああ、疲れたね、のどがかわいたね。麦茶がおいしいね。ほら、冷蔵庫にジュースがあるよ。といつものようにふるまいます。

どうしてもそのジュースを子どもが飲みたい、子どもに飲ませたい場合はジュースをたのしみに待てるようにいいます。おたんじようびが来月だから、そのときにジュースのもうね。忘れないようにカレンダーにつけておこうね、と言ってカレンダーに何かシールを貼ります。カレンダーをたまに見てみて、「たのしみね。もういくつ寝るとお誕生日がくるね」と声かけをします。

外にお出かけのときは、「麦茶をもっていこうね」といって、子どもにちゃんと麦茶を見せます。できるだけ、ジュースの飲みたがる店の前を通らないようにします。

もし、以前に買ったお菓子があれば、バッグに入れておいてお菓子を見せて、ほら、あるでしよう。といってきかせます。子どもが欲しいのはお菓子でないこともあります。口実をつけて母親を困らせて気を引こうとしている場合もあります。

私の息子のイヤイヤですが、あれがほしい、これがほしいといってワアーワアーなくタイプではありません。イヤイヤレベル5段階に該当なしです。

こんな悩みを解決できる記事をかきました。 時間デザイナーのあらかわ菜美です。 子育てママの「自分時間のつく方」(PHP研究所) 「かしこいママの魔法の時間簿」(すばる舎) 「ワタシ時間をつくる時間簿のすすめ」(講談社) 雑誌「ひよこ」

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プロフィール

あらかわ菜美

生活時間研究家&時間デザイナー。99年に考案した「時間簿®」が各種メディアで取り上げられ、全国的に話題になりました。元クラシックギター講師。

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