主婦の時間の特長
時間簿からみた時間のない理由9つ
ここでいう主婦の時間は、生活の時間(衣食住)のことです。
私が長年にわたって調査をしてきた 主婦の時間の特長をまとめました。
読んでいただくと主婦の時間のない理由がはっきりして、時間の使い方のヒントになると思います。
時間のない理由 ①~⑨
- 主婦はコンビニね、休みがない
- 子どもの性格や年代で時間が変わる
- 家族構成や職業などに左右される
- 時間に制限がないが、拘束される
- 割り込みに邪魔される
- 「ながら行動」が多い
- 天候に左右される
- 同じ仕事のくり返しだけど、日替わり
- 細切れ仕事が多く、スキマ時間ができる
主婦は朝から晩まで育児と家事に追われ、正月休みも盆休みもありません。ある女性が「主婦はコンビニと一緒ね」と、言いましたが的を得ていますよね。主婦は、食事の支度したり、洗濯をしたり、終わりのない家事をしいるので「主婦は休みがない」と声を上げる主婦が多いですね。私も同感です。
母親の時間は子どもによっても変わります。
子どもの性格はいろいろです。活発でじっとしていない子、人見知りをしてママにべったりの子、おっとりして動作が遅い子など。他の子と遊ぶのが苦手な子もいます。わたしの息子がそうでした。ほかの子のおもちゃを奪ったり、ぶったりするので、わたしは他のママたちから離れて子どもを遊ばせていました。
電車だけが好きな子、外遊びが好きな子、本が大好きで同じ本だけを読む子もいます。
アトピー持ちの子、身体の弱い子がいると、母親は夜もほとんど子どもに付きっきりになります。
子どもの性格と体質で母親の一日の時間がまったく違ってきます。ですからほかの母親と時間の使い方は比較できません。 もう一つ、母親の時間は子どもの年齢と大きくかかわっているということです。
家族が3人か4人か、おじいちんとおばあちゃんが同居か、障害者がいるか、そして、寒村暮らしか、都会のマンションに住んでいるか、戸建てかによって生活時間は変わります。
また、いろいろな職業がありますが、自営業か、サラリーマンかなど、職業によっても生活時間は大きく変わります。自営業をしている家では、朝食は家族が別々に食べるのは珍しくありません。また、転勤の多い家では生活の時間は安定しません。
こうして自由なようですが、子供が幼稚園、学校に遅れないように起床させ、ごはんを食べさせて送り出さなければなりません。学童保育や習い事に送迎する時間に拘束されています。
身近な割り込みの最大の要因としては、外部からの電話とチャイムがあります。日常の生活ではお隣さんに声をかけられたり、幼稚園ママたちとの立ち話など。意外と時間が取られます。
急に降ってくる雨。これも割り込みですね。
エピソード
だいぶ前のことですが、子どもが幼稚園に行っている間に息抜きの時間を作りましょうと、あるお宅でランチ付のギターコンサートをしました。ところが、急に空が曇ってくるとみんな落ち着きません。干し物が心配でランチとギターどころではありません。いきなり大粒の雨がザーと降ってくると、全員が飛び出して走っていってしまったのです。ああ、これが主婦の姿なのだとしみじみ思ったものです。
ビジネスの時間は決してこのようなことは起こりませんね。主婦の時間とビジネスの時間は、ここが決定的な違いなのだとつくづく思い知らされます。
主婦の仕事はガスに火をつけ、洗濯モノをたたみ、お風呂の準備をしながらキッチンに立ち、子どもの宿題をみたり、兄弟ゲンカをすると間に入ったり、慌ててガスを止めにキッチンに走り…。チョコチョコしながら動く「ながら時間」は、家庭の時間の特徴です。近年はスマホをいじりながら家事をする「ながらスマホ」が問題になっています。
7.天候に左右される
その日の天気次第で、ほとんどの職業は影響を受けます。主婦も例外ではありません。子どもが外遊びできない、買い物に出かけられない、洗濯モノが干せない・・・、学校行事の運動会や遠足、イベントなど、天候によって急に変更になりますから、天気は生活時間を脅かします。
8.やることは日替わり
毎日朝から晩まで、家事・育児の同じようなことのくりかえしですが、今晩のおかずを考えたり、子どもの宿題を見たり、学校に持っていくモノをチェックしたり、毎日やることは違います。
9.細切れ仕事が多く、スキマ時間ができる
子どもの世話をしたり、家事をしたり、主婦の仕事はチョコチョコと動くことが多いので、スキマ時間があちこちにできます。
年代別主婦の時間の悩み
時間の悩みは年代で変わっていきます。
20代から70代までの時間の悩みをおおまかにまとめました。
スマホの普及で、ブログ、インスタグラム、ユーチューブ・・・。おうちで副業などで一日の時間の使い方がさまざまです。
20代~30代
息抜きの時間がほしい、たまにはお出かけがしたい・・。
子どもが生まれると一日中、育児と家事に追われ、ほとんど自分の時間がありません。結婚したばかりの女性が「主婦の時間の使い方」がわからない、ダンナさんの帰宅前にひとりで食事をするのは気がひけるといいます。
30代前半
やりたいことがいっぱいあるが時間がない 。
子どもは幼稚園に通い、そして、塾やおけいこごとをを始めます。ママは幼稚園と塾の送迎に追われる一方で、幼稚園の行事に参加したり、専業ママがパートに出るなどますます時間が足りません。
30代後半
仕事? 育児? パート?
地域活動?
子どもが少し手が離れると、パートに出る人、地域活動をする人、仕事に復帰する人・・。ママたちの社会参加がはじまります。一方で、何をしていいかわからないママもたくさんいます。
スマホの普及で、ブログ、インスタグラム、
40代
家族がバラバラの時間を過ごしている。
子どもが中学、高校、大学に通い始めると、部活とバイトと塾に追われ家族の時間はバラバラになります。母親は食べ盛りの子どものお弁当と夜食の世話で寝不足になり朝起きるのが辛いといいます。
50代
更年期障害で家事がはかどらない。
個人差にもよるが、多くの女性は更年期障害に悩まされ、中には仕事をやめる人もいます。親の介護と重なり辛い日々を過ごす人もいます。
60代~
時間が行方不明になった。
夫が定年退職をして家にいるようになったため、自分の時間が持てなくなったと嘆く妻たち。孫の世話に追われてクタクタ、自分の時間が行方不明になったと訴える人もいます。
60代後半〜
体力の衰えとともに何をするにも時間がかかる
医者通いの時間が増え、告別式に出席するなどで他人のことに使う時間が増えます。
70代~
友だちが誰もいなくなった。
次から次にきょうだいや知り合いが亡くなり、一人になった・・・とつぶやきをよく聞きます。中には元気な者同士で旅行をしたり、趣味を楽しむ人たちもいます。
20代~70代をざっとみると、同じ一日24時間なのに、このように時間の流れが変わっていくのですね。
さらに、 コロナでこうした時間の流れが変わりました。子どもたちの学校の行事や部活が中止になり、働き方が変わり、時短営業になり、外出を控え、いつも利用していた公共施設が休み・・・・。おうち時間の過ごし方に感心が高まっています。
親と子どもの年齢の変化 |
子どもの年齢と母親と家族の一日の時間を以下の「子どもの年代別時間簿」でくわしく見ることができます。
子どもの年代別時間簿 | プロが教える夢が叶う☆時間の上手な使い方
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