コロナの時代に二歳児を育てるのは大変です。今回は一回目に引き続き、私の体験「イヤイヤ期の息子」のことを願いをこめて書きました。少しでもお役に立てればうれしいです。今の苦しい体験があなたを成長させます。
二歳児のイヤイヤ6つのタイプ
イヤイヤは6つのタイプがあります。
- 一人でもくもくと遊ぶ子のイヤイヤ
- 人見知りをする子のイヤイヤ
- じっとしていない子のイヤイヤ
- イヤイヤがいえない子のイヤイヤ
- あきっぽい子のイヤイヤ
- なんでも自分でやりたがる子のイヤイヤ
イヤイヤレベルがあります。
イヤイヤレベル1、イヤイヤレベル2、イヤイヤレベル3、イヤイヤレベル4、イヤイヤレベル5。
イヤイヤレベル1、2は二歳児特有のイヤイヤで、あれもイヤ、これもイヤ、ズボンをはかない、食べるのイヤ、いわばイヤイヤです。
私の息子はレベル4と5に該当しない。
どういうことかといいますと、息子はあれがほしい、これがほしいといってワアーワアー泣くタイプではありません。イヤイヤ言わないイヤイヤ。
- 特長
- 多動性障害かも
- いちど専門家にみてもらったら?
- 子どもの行動を観察
- 「ありがとう箱」と「ごめんね箱」
- 今、育児日誌をふり返って思うこと
裸が好き。パンツをはかないで、家のなかを荒らし放題。ふすまがボロボロ、壁は落書き。襖の穴から奥の部屋がみえる。以下の写真は削除しましたが。
モコモコが好き。クマのぬいぐるみのようなフード付きのコートを着るのが好きでした。モコモコ布団はベビーのときの肌布団で、家の中を引きずってあちこちに引っ掛けるので、小さく切って手で持てるようにしました。
おもちゃで遊ぼないで押し入れに入って、ビールケースや段ボール箱、洋服ダンスの中に入って遊ぶ。家の中では、おもちやであそぶというよりおもちゃを壊す。
テレビを見ているというよりはテレビをいじる。何か興味のひくものを探して家中ウロウロして、なんか引っ張り出して、わたしに怒られ、また、くりかえし。とうとう、最後の聖域であるわたしのギターを壊されました。
最近ブランケット症候群というのを知りましたが、まあ、いつか持たなくなります。そんなに神経質にならないで、大人だってモコモコを持ってますからね。
多動性障害かも、いちど専門家にみてもらったら?
ある知り合いの方にこのように指摘をうけました。
ショックでしたね。
公園でおともだちと遊んでいても、相手のおもちゃを奪ったり、砂場で遊んでいてもほかの子にシャベルで砂を頭にかけたり、髪の毛をぎゅーと引っぱっるので相手は泣きだすわで、近所の子たちとも、公園にいっても、みんな息子から離れていきます。
買い物にスーパーにいっても、店内を走り出す、みかんの山を触ってみかんを転がす、缶詰の山をいじって缶詰の山が崩れる。
息子が手を出す前に、わたしが「ダメでしょ」といって息子の手をたたく、これをくり返しやっていると息子がこれは悪いことだとわかってきたようで、他の子に手を出そうとした手を自分でパっと後ろに引っ込めている姿はいじらしかったですね。
母子の公園ジプシー
二歳の息子を連れてどこも行くところがなく、母子がとトボトボと公園ジプシーの日々。 やがて3歳~になると、三輪車に乗ってが行方不明になり、何回、パトカーのお世話になったことでしょう・・。息子はあごの下を怪我して二度縫っています。病院に飛んで行くやら・・・。正直いって、このまま行方不明になってもいい・・・。いや、もし、何かあったら・・。
息子の行動を観察
とにかく疲れさせて眠らせる。どのタイミングで子どもを昼寝させるか・・。私のくつろぎの時間をどこでとれるのか・・・。
ベビーとママの行動を対比した時間簿を構築していくことになります。
助けて! 一分も自分の時間がないでくわしくみることができます。こちらです。
息子に時計を指さしていいました。
そろそろ、お昼ごはんね
そろそろ お風呂にはいる時間ね
寝る時間は8時が目標。その一点に向かって。
就寝時間は夜8時~
起床は6時~7時
昼ねなし、とにかく、疲れさせる。
夜、寝かせてしまえば、もうこっちのもんです。
赤ちゃんは時計遊びが大すきの記事を書いています。こちらです。
時計に目につくようにいつも言葉かけをしていたので、息子は自分で起きれる子になりました。大人になった今も、どんな疲れていても、目覚まし時計なしで時間にピタリ起きてきます。
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息子の好きな遊び
・グルグル「のり巻き遊び」
・カーテンのグルグル巻き
・ごろ寝布団のグルグル巻き
・新聞紙のグルグル巻き
・シーツのグルグル巻き
なんでもグルグル巻きになれるものでグルグル巻き遊びです。
新聞を襖に貼って貼ってバリバリはがす。
段ボールのような硬い紙でなかなか破れないようにすると、息子は硬い紙を破るのに時間はかかるし、体力的につかれる。
おもちゃを三分の1に減らして、そのときのどきに合わせておもちゃを与える。息子の大好きなとっておきのおもちゃは、わたしの助っ人として最後の手段で使う。
私自身が疲れると、子どもが泣こうがわめこうが横になる。息子は私の身体によじ登って山にして遊ぶ。そのうち、わたしが「疲れた」というと、息子はわたしの頭をいい子、いい子してなでてくれる。仮病もいいものだ・・・。
息子が夢中になったものは、
ありました。外出するときにコートのボタンを自分ではめるといってきかず、ボタンをひとつつけて、また、ひとつボタンをつけて、ボタンを取ってり外したりしてとうとう、ボタンに夢中になり外出ができませんでした。
ボタンのとりはずはができるようになると夫のワイシャツのボタンに挑戦。ボタンの穴が小さくて数が多いので上級編ですね。ワイシャツを与えておけば三時間くらいおとなしいので、私が時間がほしいときのためにこのワイシャツはとっておきました。
もうひとつ、夢中になったものは
「おおきなおおきなおいもの」の本をボロボロになるまで読んでいました。笑ってはページを飛ばし、笑ってはページを戻し・・・何がそんなおかしいのか・・・。
最近、「おおきなおおきなおいもの」の本を出してみました。なつかしいですね。息子がなんであんなにおかしかったのか・・・。
駆け込み寺? に逃げ込む
駆け込み寺というのは、電車です。
電車に乗ってあてものなく、麦茶とお菓子と絵本を持参して、切符を一つの区間で、終点まで。昼間の電車はガラガラ。天国!
母と子の駆け込み電車。
息子は電車が大好き! 後に小学生になったころから、一人で電車のスタンプラリーに出ました。中学になるまでにやっていましたね。息子は冒険がすきなんですね。
月に一度、託児所に3時間ほど預けて、
お友だちと会っておしゃべりしました。私の迎えがちょっと遅いと、他のママのお迎えが気になって、自分のママでないと泣きべそになっていたそうです。たまに、子どもから離れることって大事ですね。数時間、離ればなれになった母子の対面は愛情いっぱいです。
「ありがとう箱」と「ごめんね箱」
自分へのごほうび
ありがと箱は、わたしが息子に怒鳴らなかったときに50円。
ごめんね箱は息子を怒鳴って息子にごめんねのときに50円。
ありがとう箱のおカネは自分へのごほうびに、自分の食べたいものを食べました。そうすると、幸せな気持ちになり、もっと、ありがとう箱のおカネを増やそうと励みになりました。子どもをとにかく8時にねかせてしまえば、私へのごほうびが♪
こころの安らぎをもとめて、
お寺や神社の境内に連れて行って子どもを遊ばせました。
お寺の行事と神社の行事だけでも、年間いろいろあります。節分のときは大豆を拾うのに親子ではしゃぎました。おお祓いは大きな茅の輪をくぐります。7月は七夕祭。笹に願い事を書きました。
あるときは黒い帽子の男がマジックをやります。そのほかに、いろいろな食べモノをもらって食べました。神様を信仰する人たちはあたたかかったです、高齢者といっしょに歌ったり踊ったりしました。テレビでやっている「こころの時代」や寂聴の本をよみましたね。後に高野山にいきました。
育児日誌を毎日ではないですが、つけていました。
そのノートをパラパラ開いてみるとジーンときますね。魔物という文字が。こんなにかわいい息子をわたしは魔物と書いています。今、ふりかえると、息子とはきちんと向き合っていたように思います。
育児ノートを一部を紹介します。
ーーは息子のこどばです。
〇日 紙をピアノの鍵盤のようにして切り込みを入れた。
ーー「おんがくができたー」と言って、ピアノを弾くまねをして歌い出す。
〇日 アイスクリームが溶けるのをみて
ーーシクシクないている。
〇日 メロンを三日月の形に切ると
ーーお月さまみたい
〇日 氷のアイスが溶けかかってきてのをみて
ーーかなしい かなしい してるじゃない
〇日 ももたろうを読む。からすとキジを間違えて
ーーハアー ハアー
といって手を広げたカラスの真似をする
〇日 短い針が10のところにきたら出かけるね
ーーおかあさん はやく、はやく、短い針が10のところでとけちゃうよ
〇日 ハクション、わざとらしい咳をする
あら大変。熱を測ろうね
ーーなんじかんなの?
ちがうの、これはなんどっていうの
ーーなんじかんをとる(息子は体温より何時間かはかるという意味)
違うの、36度っていうの。
〇日 夫とケンカしたとき
ーーよかったね、お父さんが許してくれて、もう泣かなくいいんだよ。お父さんが許してくれたから、ごめんっていってくれたでしよう。
〇日 今日保育園やすみ
ーーかわいそうだね、ほいくえん
どうして?
ーーだって だれもいなくてさみしいの
テレビのニュースをみて
ーー殺されたって。こんどはコンクリートだって
〇日 あと、よっつねたら、新幹線にのっておばあちゃんちにいくよ。
ーーじゃ、いま、ねる、
といって道路の上でねようとする。
〇日 台風の翌朝
ーーゆうべ、はっぱたちうるさかったね~
〇日 親子三人で映画館に
ーーおおきなテレビだね~
〇日 おしっこを道路端でさせようとしたら、
ーーはずかしいじゃない
といって、あたりをキョロキョロ。
〇日 子ども会でお菓子を配るとき
「お菓子が欲しかっらに自分で並んでもらってきなさい。みんなも一人で並んでいるよ」
ーー息子はそろそろ列に近づいて・・・
目に涙をいっぱいためて、お菓子をもらってよろこんでわたしのところに走ってくる。
育児日誌を読んで今思うこと
何十年たった今、育児日誌を読んでみると、怒鳴ってばかりではなかったようでほっとしました。お菓子を並んでもらってくる場面ですが、つい、子どもの自立を育てようとして「お菓子が欲しかっらに自分で並んでもらってきなさい。みんなも一人で並んでいるよ」。今ふりかえれば、じゃお母さんといっしょにお菓子をもらおうねといってやればよかったです。
イヤイヤを訴えているの、むりやり子どもに行動させたわけですね。
自分は何をしたかったのか
とにかく子どもに振り回されてヘトヘト。自由な時間がほしかった。
夫ときょうだいはどうしていたか? 気になりますよね。
夫は仕事で出張が多かった。携帯電話も持っていなかった。
息子が行方不明になってパトカーでお世話になったとき、テレビのニュースに流れて出張中の夫の目にとまればいいと何回も思ったことがあります。
上のお兄ちゃんとお姉ちゃは年齢が離れていたのと、部屋は二階だったこともあり、塾や部活など自分の友だちに興味がいって、食事の時間も家族全員でゆっくりできません。
上の子たちは反抗期とおカネが飛ぶよう出ていく時期で、ノートには夫とケンカしたこともおカネのケンカも出てきますね。その上に私は更年期障害と重なり心身ともに辛かったですね。
わたしの住まいの環境は、新興住宅地に建てられた栗林のなかのちいさな一軒家。辺り一面ほとんど家がありません。孤独の育児でしたね。
時間簿のはじまり
こんなに大変なイヤイヤ期を他のママたちはどうやっているのか知りたくて、一軒一軒チャイムを押してきいて歩くことにしたのです。
チャイムの向こうから聞こえてきのは
「ノイローゼになりそう、助けてください! 」
みんな孤独の育児をしていました。
どうしたら自分の時間をつくれるか・・・・調査を分析して時間簿を考案しました。この試練を与えられたことで、わたしは息子に苦しみ、時間のプロになり、本を45冊出せるようになりました。天はわたしを通して、このイヤイヤの魔の二歳児を救いなさいということだった・・・ように思えました。息子は時間の神様だった!のかも。
最後にあなたへ
私が今あなたに言えることは、イヤイヤ期もいずれ過ぎ去っていきます。私が断じて言えることは、苦しい今の体験があなたを成長させます
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